セックスレスの原因・解消・離婚まで【完全ガイド】

セックスレスの原因・解消・離婚まで完全ガイド セックスレス

監修者自身の調査や経験に基づいて商品・サービスを記事内で紹介していますが、リンク掲載時にはPRを含む場合があります。

「あれ、もう3ヶ月もしてない」「いつからこうなったんだっけ」──そんなふうに、ふと気づいたらパートナーとの性生活が消えていた。

セックスレスって、最初は「たまたま」だったはずなんですよ。疲れてたから。子どもが生まれたから。なんとなくタイミングが合わなくて。

でも気づいたら、それが「普通」になってる。

そして多くの人が、この状態を「誰にも言えない秘密」として抱え込んでる。友達には言いにくい。親には絶対言えない。パートナーとも、なんて切り出せばいいかわからなくて、結局何も言わないまま月日が過ぎていく。

この記事では、セックスレスについて「定義・統計・原因・解消法・離婚の判断・相談先」まで、知りたいこと全部をまとめました。

この記事でわかること

  • セックスレスの定義と、日本の夫婦の実態データ
  • 妻側・夫側それぞれの「本当の原因」(脳科学・ホルモンの視点から)
  • セックスレスを解消するための具体的なステップ(会話例つき)
  • 離婚を考えるべきかどうかの判断基準
  • 誰に相談すればいいのか、専門家の選び方

セックスレスとは?定義と「1ヶ月」の真実

まず「セックスレス」の定義から整理しておきますね。

日本性科学会の定義では、「特別な事情がないのに、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ない状態とされています。

1ヶ月って聞いて、「え、そんな短いの?」って思った人も多いんじゃないかな。逆に「うち、もう1年以上だけど…」って焦った人もいるかもしれない。

数字にこだわりすぎなくていい

正直に言うと、この「1ヶ月」っていう数字自体にそこまで意味はないと思ってます。

大事なのは、どちらか一方、もしくは両方が「このままじゃ嫌だ」と感じているかどうか

週1でしてても片方が不満ならそれは問題だし、年に数回でも両方が満足してるならそれはそれでいい。

「うちはセックスレスなのかな?」って不安になってる時点で、何かしらのズレが起きてるってことなんですよね。このズレこそが、本当の問題。数字じゃなくて、心の距離の話なんです。

ポイント:セックスレスかどうかより大事なこと

  • 二人の間に「話せない空気」がある
  • どちらかが我慢してる・諦めてる
  • 触れ合いが減って、心の距離も遠くなってる気がする

こういう感覚があるなら、回数に関係なく「何か」が起きてるんだと思う。

セックスレスの割合──日本の夫婦の実態

セックスレスの実態データ

「うちだけじゃないよね?」って気持ち、わかります。

自分たちだけが変なんじゃないかって不安になるし、でもリアルでは誰にも聞けないから、ネットで検索して、統計を見て「あ、みんなそうなんだ」ってちょっと安心したり、逆に「でもうちは違う気がする」って混乱したり。

データを見てみましょう。

日本はセックスレス大国?

日本家族計画協会の調査(2020年)によると、既婚者の約半数がセックスレス状態にあるとされています。

もっと言うと、年代別で見ると40代では55%を超える。つまり、40代の夫婦の半分以上がセックスレス。

国際比較でも、日本は性交頻度が世界最低レベル。デュレックス社の調査では、日本人の年間平均性交回数は45回で、世界平均103回の半分以下。ギリシャやブラジルは年間130回以上って言われてて、「そんなしてんの!?」ってなりますよね。

……いや、この数字を見て「やっぱりみんなそうなんだ」って安心するのも違うし、「日本ヤバい」って焦るのも違うと思うんですよ。

数字の裏にある「言えない本音」

問題は、セックスレスについて夫婦で話し合えてるカップルがほとんどいないってこと。

「察してほしい」「言ったら傷つける」「そもそも何て言えばいいかわからない」──こうやって沈黙が積み重なって、気づいたら何年も経ってる。

で、その間にお互いが勝手に「きっとこう思ってるんだろう」って想像して、それが事実だと思い込む。妻は「もう私に興味ないんだ」って思い、夫は「拒否されるのが怖い」って思い、どっちも確認しないまま距離が開いていく。

統計の数字より、この「話せなさ」のほうがよっぽど深刻だと思ってます。

実際、カウンセリングに来るカップルの多くが「セックスの話を初めてちゃんとした」って言うんですよね。何年も一緒にいるのに、一番大事な話を一度もしてなかった、っていう。

セックスレスの原因【妻側・夫側の本音】

ここからが本題。なんでセックスレスになるのか。

「疲れてるから」「忙しいから」──それは表面的な理由で、その奥にもっと深い何かがある。表面だけ見てても解決しないから、ちゃんと掘り下げていきます。

妻側に多い原因

妻側に多いセックスレスの原因

1. 出産・育児による心身の変化

産後のホルモンバランスの変化で、性欲が激減することは珍しくない。授乳中はプロラクチンというホルモンが出てて、これが性欲を抑制するんですよね。

プロラクチンは「子どもを守るホルモン」とも言われてて、脳が「今は生殖より育児」ってモードに切り替わる。つまり、性欲が湧かないのは体の自然な反応なんです。

しかも、子どもに一日中触られてると、「もう誰にも触られたくない」ってなる。これ、touched outって呼ばれてて、全然おかしいことじゃない。

想像してみてほしいんですけど、朝から晩まで子どもに抱っこされて、授乳して、おむつ替えて、寝かしつけで添い寝して──体じゅうが「もう十分」ってなってるんですよ。その状態で夫に「触れたい」って言われても、「私のパーソナルスペースに入らないで」って拒絶反応が出るのは当たり前。

でも多くの夫がこれを理解してない。「出産から何年も経ってるのに」って思ってるかもしれないけど、育児のtouched outは産後すぐだけの話じゃないんですよね。子どもが小学生になっても続く人もいる。

2. 「感じない体」になってしまった

義務感でセックスを続けてるうちに、体が反応しなくなることがある。

これ、脳の防衛反応なんですよ。「本当は嫌なのに我慢してる」を繰り返すと、脳が感覚を遮断するようになる。性的な刺激を受けても、脳が「これは危険」って判断して、快感を感じる回路をシャットダウンするんです。

解離性障害の一種とも言われてて、「頭では夫を愛してるはずなのに、体が拒否する」っていう矛盾した状態になる。本人もなんでこうなったのかわからなくて、「私がおかしいのかな」って自分を責める。

でも違う。あなたの体は、あなた自身を守ろうとしてるだけ。「もうこれ以上我慢させないで」って、体が悲鳴を上げてるんです。

関連記事:「感じない体」になっていく女性たちへ。それ、あなたのせいじゃないよ

3. 夫への不満・怒りの蓄積

家事育児の分担、日常会話の少なさ、感謝されない日々。

これらの不満が「抱かれたくない」に直結してることは多い。セックスって、体だけの話じゃないから。

「私がこんなに頑張ってるのに、ありがとうの一言もない」「家事は手伝うものだと思ってる」「私の話を聞いてくれない」──こういう小さな不満が積もり積もって、ある日突然「この人に触られたくない」ってなる。

脳科学的に言うと、扁桃体(感情を司る部位)が「この人は安全じゃない」って判断すると、性的な興奮は起きなくなるんですよ。どんなにテクニックがあっても、どんなに優しく触られても、脳が「NO」って言ってる状態では体は反応しない。

で、夫はそれを「拒否された」って受け取って傷つく。でも妻からしたら「日常の積み重ねが全部拒否なのに、セックスのときだけ受け入れろって無理」って話なんですよね。

4. 性交痛・体の不調

これ、意外と見落とされがちなんだけど、痛みがある状態でセックスを続けてる女性って多いんですよ。

更年期に入るとエストロゲン(女性ホルモン)が減って、膣が乾燥しやすくなる。40代後半から50代にかけて、性交痛を感じる女性は急増します。

でもこれを夫に言えない。「年だから仕方ない」「我慢すればいい」って思い込んでる人が多くて、結果的にセックス自体が苦痛になって、避けるようになる。

痛みを我慢してセックスし続けると、脳が「セックス=痛み」って学習して、条件反射的に体が緊張するようになる。これが膣痙攣(ヴァギニスムス)につながることもある。

夫側に多い原因

夫側に多いセックスレスの原因

1. ED(勃起不全)

40代以上の男性の約半数がなんらかのEDを経験してるって言われてます。

でも、これを妻に言えない男性がすごく多い。「男としての価値がない」って思い込んでるから。

EDって、完全に勃たないだけじゃなくて、「途中で萎える」「硬さが足りない」「勃つまでに時間がかかる」も含まれるんですよね。で、こういう状態が続くと、「また失敗するかも」っていう不安が予期不安を生んで、余計に勃たなくなる。

脳の性的興奮と勃起は連動してるから、「失敗したらどうしよう」って思った瞬間に脳がストレスを感じて、勃起をブロックするんです。悪循環。

で、妻に言えないから「疲れてる」「仕事が忙しい」って言い訳して、セックスを避けるようになる。妻は「拒否された」って思い込む。実際は拒否じゃなくて、「失敗するのが怖い」っていう恐怖なのに。

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関連記事:「俺、最近勃たない」が言えない男たちへ──EDを相談できない本当の理由と、その先の話

2. 仕事のストレス・疲労

慢性的なストレスはテストステロン(男性ホルモン)を下げる。

性欲って、余裕がないと湧いてこないんですよね。サバイバルモードの脳は「生き延びること」に全リソースを使うから、セックスどころじゃなくなる。

視床下部-下垂体-副腎系(HPA軸)っていう、ストレス反応を司る脳の回路があるんだけど、これが慢性的に活性化すると、性欲を司る視床下部の機能が抑制されるんですよ。つまり、ストレスと性欲は生理学的に相反する。

「仕事で疲れてるからセックスできない」って、単なる言い訳じゃなくて、脳と体の実態なんです。

でも妻からしたら「私だって疲れてる」って話で、「なんで私だけ我慢しなきゃいけないの」ってなる。ここで話し合いができないと、お互いの疲労と不満が平行線のまま、距離だけが開いていく。

3. 妻を「女性」として見られなくなった

これを言うと怒られそうだけど、現実としてあるんですよ。

「母親」としての妻しか見えなくなって、性的な対象として見られなくなるケース。ただ、これって「飽きた」とかじゃなくて、脳の認知の問題だったりする。

脳には「カテゴリー分け」をする機能があって、長年一緒にいると相手を「家族」っていうカテゴリーに入れちゃうんですよね。で、家族カテゴリーに入った相手には性的な興奮を感じにくくなる。これ、ウェスターマーク効果って呼ばれてる現象。

特に子どもが生まれてから「ママ」「パパ」って呼び合うようになると、この効果が強まる。脳が「この人は子どもの親であって、恋愛対象じゃない」って学習しちゃうんです。

だから「妻を女性として見られない」って、本人の意志の問題じゃなくて、脳の認知の問題なんです。ただ、これを妻に正直に言える男性はほとんどいない。傷つけるのが怖いから。

4. ポルノ・マスターベーションへの依存

これも増えてます。ポルノで性欲を解消するほうが楽だから、リアルなセックスに興味が湧かなくなるケース。

ポルノは、脳に強烈な刺激を与える。視覚情報だけで簡単に射精できるから、脳が「これで十分」って学習しちゃうんですよね。で、リアルなセックスの複雑さ(相手の気持ちを考える、コミュニケーションする、時間をかける)が面倒に感じるようになる。

これ、依存症の一種なんですよ。ポルノ依存症(PIED)って呼ばれてて、リアルな女性では勃起しないのにポルノでは勃起する、っていう状態になる。

本当の原因は「コミュニケーション不全」

妻側も夫側も、突き詰めると原因は一緒なんです。

「本音を言えない」「聞いてもらえない」「わかってもらえない」──この積み重ね。

セックスレスは結果であって、その手前に「関係性のレス」がある。ここを見ないと、表面だけ解決しようとしても上手くいかない。

「ホルモンのせい」「年齢のせい」「忙しいせい」──それも全部事実だけど、でもそれを二人で共有できてないことが一番の問題なんですよね。

お互いが相手の事情を知らないまま、勝手に「きっとこう思ってるんだろう」って想像して、その想像に基づいて行動して、すれ違う。

この「想像のすれ違い」がセックスレスの本質だと思ってます。

セックスレスを解消する方法

じゃあ、どうすればいいのか。

「話し合いましょう」で終わらせても意味ないから、具体的なステップを書いていきます。会話例も入れるから、実際に使えるものを持ち帰ってもらえたら嬉しい。

STEP 1

まず自分の気持ちを整理する

パートナーと話す前に、自分自身に聞いてみてほしい。

これ、すごく大事なんですよ。自分でもよくわかってないまま話し合っても、「なんか違う」「結局何も解決しなかった」ってなるから。

  • 本当にセックスしたいのか、それとも「しなきゃ」と思ってるだけなのか
  • セックスに何を求めてるのか(快楽?愛情確認?安心感?つながり?)
  • パートナーへの不満は何か(具体的に)
  • 自分の体や性欲に対してどう感じてるか
  • セックスレスが解消したら、何が変わると期待してるのか

ここが曖昧なまま話し合っても、「なんかモヤモヤする」で終わっちゃうから。

ノートに書き出すのもおすすめ。頭の中でグルグル考えるより、文字にしたほうが整理されるんですよね。誰にも見せないから、正直に書いていい。「本当はこう思ってる」を全部吐き出してみる。

STEP 2

「セックス」の話をしない

いきなり「セックスしたい」「なんでしてくれないの」って言っても、相手は defensive になるだけ。

最初は「最近、ふたりの時間が減ったよね」「触れ合いが少なくて寂しい」くらいから始める。

セックスの話じゃなくて、「関係性」の話として切り出すのがコツ。

具体的な会話例を出しますね。

【NG例】
「もう3ヶ月もしてないんだけど、どうなってるの?」
「なんで拒否するの?私のこと嫌いになったの?」

これだと相手は責められてる気持ちになって、防衛モードに入る。「忙しいから」「疲れてるから」って言い訳して終わり。

【OK例】
「ねえ、最近なんか、ふたりでゆっくり話す時間が減った気がしてて。なんかちょっと寂しいな、って思ってるんだけど、どう?」

「セックス」って言葉を使わずに、「触れ合い」「ふたりの時間」「つながり」みたいな言葉で話し始める。相手が心を開きやすくなるんですよね。

で、相手が「そうだね」って言ったら、「たまには二人で出かけたりしたいね」とか「手をつなぐのとか久しぶりだよね」とか、セックスじゃない親密さの話に持っていく。

STEP 3

セックス以外のスキンシップを増やす

いきなり本番を目指さない。

手をつなぐ、ハグする、マッサージし合う──こういう「性的じゃないけど親密な接触」を増やしていく。

心理学では「段階的接近」って呼ぶんだけど、いきなりゴールを目指すより、小さなステップを積み重ねたほうが成功率は高い。

「じゃあ今日からハグしよう!」って急に始めると不自然だから、「肩凝ってない?ちょっとマッサージしてあげようか」とか、自然な流れで触れ合う機会を増やす。

大事なのは、それが「セックスへの前戯」じゃないこと。「マッサージしたらその流れでセックスしよう」って下心があると、相手は敏感に察知して「また誘われてる」って警戒するんですよね。

だから、マッサージはマッサージで終わらせる。ハグはハグで終わらせる。「触れ合うこと自体が目的」っていう安心感を作るのが先。

これを続けてると、脳が「この人に触れられるのは心地いい」って再学習するんですよ。オキシトシン(愛情ホルモン)も分泌されやすくなって、自然と親密さが戻ってくる。

STEP 4

「義務」を手放す

「月に◯回はしなきゃ」「断ったら悪い」──これ、セックスレス解消どころか悪化させます。

義務感でするセックスは、相手への嫌悪感を育てるだけ。

関連記事:セックスが「義務」になったら関係は壊れ始める──欲求の本音を取り戻す方法

「したいときにする」「したくないときは断っていい」──このルールを二人で共有できるかどうかが、実は一番大事だったりする。

具体的な会話例。

【夫婦で決めるルール例】

  • 「誘われたら断ってもいい。断られても傷つかない」
  • 「断るときは理由を言わなくてもいい。『今日はちょっと』でOK」
  • 「セックス以外の触れ合いも大切にする」
  • 「お互いの体調・気分を尊重する」

これを紙に書いて、二人で確認するのもいい。口約束だと忘れるし、どっちかが勝手に解釈変えちゃうから。

「断られたら傷つくんだけど」って思うかもしれない。でも、断られるのって「拒否された」んじゃなくて、「今日はタイミングが合わなかった」だけなんですよね。それを二人で共有できるかどうか。

STEP 5

「どんなセックスがしたいか」を話し合う

セックスレスを解消しようとすると、「とにかく回数を増やす」ことに意識が向きがちなんだけど、それだと本質的な解決にならない。

大事なのは、「二人にとって心地いいセックスって何?」を一緒に考えること。

これまでのセックスが義務的だったり、どっちかが我慢してたなら、「同じこと」を再開しても意味ないんですよね。むしろ「あの嫌な感じがまた始まる」って思われて、余計に避けられる。

だから、ゼロベースで考え直す。

【話し合うポイント】

  • どんな雰囲気が好き?(明るい部屋・暗い部屋、音楽あり・なし、お風呂上がり・朝、など)
  • どんな触れ方が心地いい?(ゆっくり・激しく、優しく・情熱的に、など)
  • してほしいこと・してほしくないことは?
  • 挿入にこだわらなくてもいいと思ってる?
  • 時間はどれくらいがちょうどいい?

これを話すの、めちゃくちゃ恥ずかしいと思う。でも、恥ずかしいからこそ大事なんですよ。今まで「察してほしい」でやってきたから上手くいかなかったわけで。

「挿入しなくてもいい」っていう選択肢もありだと思ってます。手で触れ合うだけとか、マッサージの延長みたいなセックスとか、キスだけで終わるとか。「セックス=挿入」っていう固定観念を捨てるだけで、ハードルが下がるんですよね。

STEP 6

必要なら専門家を頼る

二人だけで解決できないこともある。それは全然恥ずかしいことじゃない。

むしろ、「専門家に相談する」って選択ができること自体、関係を大事にしてる証拠だと思う。(相談先については後で詳しく書きます)

セックスレスで離婚はできる?判断基準を考える

「もう離婚したほうがいいのかな」──そう思ってこの記事にたどり着いた人もいるかもしれない。

セックスレスが原因で離婚を考えるのは、全然おかしなことじゃないんですよ。「たかがセックスで」って言う人もいるけど、たかがじゃない。性的なつながりって、関係の根幹に関わることだから。

法律上、セックスレスは離婚理由になるか

結論から言うと、セックスレス単体では離婚事由として認められにくいです。

民法770条に定められてる法定離婚事由は5つ

  1. 不貞行為
  2. 悪意の遺棄
  3. 3年以上の生死不明
  4. 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
  5. その他婚姻を継続し難い重大な事由

セックスレスは、5番の「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するかどうかが争点になる。

ただし、「婚姻を継続しがたい重大な事由」として認められるには、以下の条件が必要。

  • 一方的な拒否が長期間(数年以上)続いている
  • 話し合いや改善の努力を尽くした
  • セックスレス以外にも夫婦関係の破綻が見られる(会話がない、別居状態、など)

逆に言うと、「3ヶ月セックスレスだから離婚したい」で裁判所が認めてくれることはまずない。

でも、協議離婚(話し合いでの離婚)なら、理由は何でもいいので、お互いが合意すれば離婚できます。裁判所の判断は関係ない。

離婚を考える前にチェックしたいこと

ちょっと厳しいことを言うけど、セックスレスだけを理由に離婚して、幸せになれるかどうかはわからない。

以下のことを自分に聞いてみてほしい。

  • セックスレス以外の関係性はどうか?
  • パートナーへの愛情は残ってるか?
  • 本気で話し合いをしたことはあるか?
  • 専門家(カウンセラー等)に相談したか?
  • セックスレスが解消したら、この関係を続けたいか?
  • 離婚して一人になることを本当に望んでるか?
  • 再婚したとして、同じ問題が起きない保証はあるか?

「全部やったけど、もう無理」ってなったら、離婚という選択肢を真剣に考えていいと思う。

でも、「話し合ってないけど無理」なら、まだやれることはあるかもしれない。

離婚って、ゴールじゃなくて新しいスタートだから。離婚すれば幸せになれるって保証はどこにもない。むしろ、離婚後に「やっぱりあの人といたほうがマシだった」って後悔する人も多い。

離婚したほうがいいケース

以下のような状況なら、離婚を前向きに検討していいと思ってます。

  • パートナーが一切話し合いに応じない
  • モラハラやDVがある
  • 愛情がもう完全に枯れている
  • セックスレスが長期化して、自分の心身に深刻な影響が出ている(うつ、自己否定、性的アイデンティティの喪失、など)
  • 不倫や風俗に走るしかない状態になっている
  • 子どものために我慢してるけど、もう限界

自分を犠牲にしてまで「夫婦でいる意味」って何?って話ですよね。

「子どものために離婚しない」って言う人もいるけど、親が我慢して不幸そうにしてる家庭で育つほうが、子どもにとって辛いこともある。

離婚がベストかどうかは、誰にも決められない。でも、「自分を大切にする」っていう軸で考えたとき、どっちの選択が自分を尊重してるか。それが判断基準になると思う。

離婚しないで関係を続ける選択もある

逆に、「セックスレスだけど離婚しない」っていう選択肢もある。

実際、セックスレスでも仲がいい夫婦はいるんですよ。お互いが納得してるなら、それはそれで一つの形。

ただし、「納得してる」と「諦めてる」は違う。どっちかが我慢してる状態なら、いつか爆発する。

「セックスはないけど、他の部分で満たされてる」──そう思えるなら、それでいいと思う。二人のルールは二人で決めればいい。

セックスレスの相談先──誰に話せばいい?

「誰かに相談したいけど、誰に言えばいいかわからない」──これ、すごく多い悩み。

セックスの話ってデリケートだし、友達に言っても「そんなの普通だよ」って流されるか、「離婚しなよ」って極論言われるか。親には絶対言えないし、職場の人にも言えない。

じゃあどうすればいいのか。相談先を具体的に挙げていきます。

友人・家族への相談

正直、あんまりおすすめしない。

理由は、アドバイスが的外れになりやすいから。「うちもそうだよ〜」で終わるか、「そんなの普通じゃない、別れなよ」って極端になるか。

話を聞いてもらってスッキリするくらいの効果はあるかもしれないけど、解決にはつながりにくい。

しかも、友達に話したことが他の人に漏れるリスクもある。「ここだけの話」って言われても、その友達が他の誰かに話さない保証はないから。

ただ、「とにかく誰かに吐き出したい」っていうときは、信頼できる友達一人にだけ話すのもあり。完全に口が固い人を選ぶこと。

カップルカウンセラー・セックスセラピスト

一番おすすめなのはこれ。

カップルカウンセラーは、関係性全体を見てくれる専門家。セックスレスの背景にあるコミュニケーションの問題を一緒に紐解いてくれる。

セックスセラピストは、性の問題に特化した専門家。性機能の問題や、性に対するトラウマがある場合に頼れる存在。

「カウンセリングって高いんでしょ?」って思うかもしれないけど、1回5,000〜15,000円くらいが相場。離婚にかかるお金(弁護士費用、財産分与、慰謝料、引っ越し費用など数百万円)や精神的コストを考えたら、試す価値は十分あると思う。

カップルカウンセリングの良いところは、「どっちが悪い」じゃなくて「二人の関係をどうするか」っていう視点で話せること。夫婦だけで話すと感情的になったり、責め合いになったりするけど、第三者が入ることで冷静に話せるんですよね。

カウンセラーの選び方のポイント。

  • カップル・夫婦専門のカウンセラーを選ぶ(個人カウンセリングとは専門性が違う)
  • 性の問題に理解があるかどうか確認する
  • 初回相談で「この人なら話せそう」って思えるか
  • 料金・頻度が現実的に続けられる範囲か

初回だけ受けてみて、合わなかったら別のカウンセラーに変えるのも全然あり。相性って大事だから。

医療機関

EDや性交痛など、身体的な問題がある場合は医療機関へ。

男性なら泌尿器科、女性なら婦人科。最近は「男性更年期外来」「女性のヘルスケア外来」みたいな専門外来も増えてきてます。

「恥ずかしい」って思うかもしれないけど、お医者さんにとっては日常業務だから。全然大丈夫。

EDの場合、バイアグラやシアリスみたいなPDE5阻害薬が処方されることが多い。保険適用外だから自費になるけど、1錠1,500〜2,000円くらい。試してみる価値はあると思う。

性交痛の場合、ホルモン補充療法や潤滑ゼリーの使用、骨盤底筋のリハビリなど、いろんな治療法がある。「年だから仕方ない」って諦めないでほしい。

オンライン相談・匿名相談

いきなり対面はハードルが高いって人は、オンラインカウンセリングや匿名の相談窓口から始めてみるのもあり。

最近はビデオ通話やチャットでカウンセリングを受けられるサービスも増えてます。顔を出さなくていいサービスもあるから、匿名性を保ちたい人には向いてる。

オンラインのメリット。

  • 自宅から受けられる(移動時間・交通費ゼロ)
  • 地方に住んでても専門家に相談できる
  • 夜間・早朝でも対応してるサービスがある
  • 料金が対面より安いことも多い

デメリットとしては、通信環境に左右されることと、対面ほどの「場の安心感」がないこと。でも、まずは試してみて、必要なら対面に切り替えるっていう選択肢もある。

あと、カウンセリングとはちょっと違うけど、電話占いで話を聞いてもらうという選択肢もある。占い云々より「誰かに話せる場所」として。カウンセリングは敷居が高いけど、占いなら気軽に使えるって人も多いんですよね。守秘義務もあるし、誰にも言えない話を吐き出すだけでも楽になることはある。

自治体の相談窓口

意外と知られてないんだけど、自治体の女性相談窓口や男女共同参画センターでも夫婦関係の相談ができることがある。

無料か低料金で相談できるのがメリット。ただ、性の問題に詳しい相談員がいるかどうかは自治体による。

「夫婦関係の悩み」っていう切り口で相談して、必要なら専門機関を紹介してもらうっていう使い方もできる。

どこに相談すればいいかわからないときは

迷ったら、まず「日本性科学会」や「日本家族計画協会」のサイトを見てみるのもいい。専門家のリストや相談先の情報がまとめられてます。

あと、「セックスレス カウンセリング」「夫婦関係 相談」みたいなワードで検索して、いくつか見比べてみる。口コミがあれば参考にする。

大事なのは、「完璧な相談先」を探すんじゃなくて、「とりあえず一歩踏み出す」こと。どこに相談するか迷ってるうちに何もしないまま時間が過ぎるより、とりあえずどこかに話してみる方がいい。

セックスレスは「終わり」じゃない

ここまで読んでくれてありがとう。長かったよね。

最後に伝えたいことがあります。

セックスレスは「悪」じゃない

「セックスレス=夫婦として終わってる」みたいな空気があるけど、それは違うと思う。

セックスがなくても幸せなカップルはいるし、セックスがあっても不幸なカップルもいる。

大事なのは、二人がどうしたいか。世間の「普通」に合わせる必要はない。

「週に◯回するのが健全な夫婦」とか「セックスレスは異常」とか、そういうのって全部、誰かが勝手に決めた「普通」なんですよね。あなたたちの関係は、あなたたちが決めていい。

でも、「本音」は言ったほうがいい

ただ、「本当は寂しい」「本当は触れてほしい」「本当は辛い」──そういう気持ちを飲み込み続けるのは、自分を大切にしてないってこと。

言いにくいことを言うのって、すごく勇気がいる。傷つくかもしれないし、傷つけるかもしれない。相手が怒るかもしれないし、関係が壊れるかもしれない。

でも、言わないまま関係が壊れていくのと、言って何かが変わる可能性に賭けるのと、どっちがいい?

言ったら壊れるかもしれない関係って、言わなくてもいずれ壊れるんですよ。沈黙が積もれば積もるほど、取り返しがつかなくなる。

だから、怖いかもしれないけど、言ってほしい。あなたの本音を、相手に伝えてほしい。

自分を責めないでほしい

セックスレスになったのは、あなたのせいじゃない。

「自分に魅力がないから」「もっと頑張れば」「私が我慢すれば」──そうやって自分を責める人が多いけど、それは違う。

セックスレスは二人の関係の中で起きてること。一人で背負う問題じゃない。

原因が片方だけにあるなんてこと、ほとんどないんですよ。どっちも悪くないし、どっちも悪い。そういう複雑な話。

だから、まずは自分を責めるのをやめてほしい。その上で、「これからどうしたいか」を考えてみてほしいんです。

セックスレスは「終わり」じゃなくて「転換点」

セックスレスって、関係の終わりじゃなくて、関係を見直すチャンスだと思うんですよね。

今まで見ないふりしてた問題が表面化しただけ。むしろ、このタイミングで向き合えたことは、ある意味ラッキーなのかもしれない。

ここから関係が深まるカップルもいるし、ここから新しい形を見つけるカップルもいる。逆に、ここで「やっぱり違った」って気づいて別れる選択をするカップルもいる。

どの道を選んでも、それはあなたの人生。正解も不正解もない。

ただ、どの道を選ぶにしても、自分を大切にするっていう軸だけは忘れないでほしい。

自分を犠牲にして、我慢して、諦めて、それで幸せになった人を、私は一人も知らない。

あなたが、あなた自身を大切にできますように。

あなたの選択が、あなたを幸せにしますように。

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